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「いいクルマ」の条件 (生活人新書)
「いいクルマ」の条件 (生活人新書)
「いいクルマ」の条件 (生活人新書)
三本 和彦

定価: ¥ 693
販売価格: ¥ 693
人気ランキング: 169911位
おすすめ度: 
発売日: 2004-11
発売元: 日本放送出版協会
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
懐かしのテレビ番組『新車情報』の締めのお話みたい。
2時間もあれば読めちゃう本です。そういう意味では新書の見本みたいな本です。
内容はシンプルです。クルマ選びの際は使用目的をはっきりさせて、後は試乗して決めましょうと言うことに尽きます。そして買って乗ってみて満足できれば、それがその人にとっての「いいクルマ」という事になります。
言い換えれは、今時のクルマはどれもそれ程ひどいものはないという事です。そういう意味ではクルマは工業製品として成熟していると言えるのかもしれません。ただし、日本車には未だ文化がないということが指摘されています。もっとも、ハイブリッドは日本発の初めての文化となるかもしれないという可能性も同時に指摘されています。文化ということが語られるならば、著者は否定的ですが、やはりクルマには工芸品、嗜好品としての側面もあると言うことですね。
小ネタ的には日本の小型車枠というのは意外と合理的だということがあります。平均的な日本の道路の幅を2台のクルマがすれ違うことを前提に考えられていると言うことです。もっとも昔と今じゃ状況は違うでしょうが、狭い道は未だに残っています。住宅地の道幅は最低4メートルと決められていますが、幅4メートルでのすれ違いは小型車同士でも意外と難しいです。
買い物等の日常の足としてだったら、著者はもっと小さな軽自動車を薦めているようです。もっとも軽自動車は充分売れてますし、軽自動車を日常の足にしている人はこんな本は読まないでしょう。そういう意味では既に充分賢いということになります。
クルマ好きだったら暇つぶしにはいいかもしれません。
車の話はどこへ?
雑誌等の評論に惑わされず、自分のライフスタイルに合わせた形のクルマを選択し、最終的には試乗して決めるべきだ。というのがこの本の主旨でした。いい車の条件はこの2行のみ。この本から学べる事は、サーキットコースを試乗した記者の雑誌記事は、ローリング族以外には参考にならないということや、実は輸入車の中の部品の多くには日本製の部品が使われているが、日本車の中には日本人が外国産が好きな為に質の落ちる外国産部品が使われていという事。
日本車には個性が無いという話題から発展して政治・国際問題が長々とつづられているのは残念。車の話が聞きたかったのに。
本当の車ユーザーのための書
本書で著者は自動車をユーザーにとって生活を豊かにするための「生活便益用具」と表現し、趣味性が高じて「美術品」「工芸品」であるかのごとく車を所有することへ強く警告する。そのことを踏まえ日本の車社会において、どんな車が最良であるかを、公的データや自身の経験を踏まえ提言する。バブル崩壊後日本人の幼稚化、思考力欠如を例にあげ、メーカーの宣伝文句や自動車雑誌の評価を鵜呑みする多くのユーザーに、愛のムチを入れることも忘れていない。しかし、車社会の主役はユーザーであり、一人一人が声を上げ、不祥事ゴタゴタ続きの行政やメーカーを突き動かす原動力であれ、と勇気を貰える本書なのである。
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